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9月11日 Disaster
ビル崩壊前
現場に近付いた時、まだビルは崩壊していなかった。
まさか崩壊するとも思っていなかった。単に「高層ビルの上層を消火するのは大変だろう」と思ったにすぎなかった。
ビル崩壊後
取材をしていてまた顔をビルの方向に向けると、煙だけになっていた。まさか崩壊しているとは思わなかった。風で煙がビルを隠したのだと思いたかった。
ビルまで500メートル
近付くと、灰が降っており、道路にも車にも、まるで砂嵐が過ぎ去ったかのように降り積もっている。
煙と灰と
ビルの方向は煙と灰に覆われて何も見えない。ここが金融の中心地であったとは思えない。廃虚のような街に秋の日ざしが不似合いだ。
ビジネスの名残り
ビルから降ってきた書類もあたりに散乱している。一部、紙の周りが焦げているものもある。
救急車
走り回るのは救急車と警察車両だけ。いろんな地名の救急車が走っており、NY各地から集結しているのが分かる。
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