How to Settle in Columbia
アメリカの大学に通ったことのある人ならともかく、そうでない大部分の人にとっては、勝手の違う国、街、そして大学に着いて生活を軌道に乗せるのはかなり大変で疲れること。このコーナーでは、そんな苦労を少しでも軽減しようと、役に立つか立たないか分からないような情報も含め掲載する。
Columbia Univ.限定なのでその点はあしからず。私の行動範囲がばれるようなものだが、ま、その点は耐え忍ぶとして。
読んだ人の中で、「それは違う」「それよりこっちがいい」という情報があれば、ぜひご一報を。
- 電話
- 銀行口座・小切手
- 入れるところ、入れないところ
- 学費納入
- ID取得
- Social Security Number
- 食べるところ(学内編)
- 食べるところ(学外編)
- 郵便局・荷物運送
- コピー
- 文房具
- PC関連
- 交通(地下鉄・バス)
- 食材
- 他にあったっけか
住む場所によって違う。楽な順番に、1)寮、2)UAH、3)自分で借りた場合、かな。
1)寮
当然、電話つき。特に手続き上の苦労はない。ただデジタル式の特殊な電話機だから、自分のお気に入りの電話を買ってつなご〜という人には不向き。自分の暗証番号を打ち込んだ上で電話しないといけないので、電話する時にはかなり長い番号をプッシュすることになる。慣れた人の手つきを見ると、日本の携帯電話の「親指族」のスピードを思わせる。電話機にはリダイヤルボタンがないので、必然的に生まれた技とも言える。この電話の利点は、寮の間では無料であること、そして学内の構内電話からも当然無料でかけられること。逆に言うと、学内の構内電話から寮に住む友人には無料でかけられるということだ。構内電話はコイン投入口がないのですぐ分かる。SIPAの中では4階エレベーターホールのところとコピーセンターの入り口近くにある。あとは図書館やラーナーホールにも。
2)UAH
部屋によってばらばら。すでに住んでいる人とシェアする形もあるし、自分で引かないといけない場合もある。シェアすると手続き上のごたごたがないのでいいのだが、その分、自分が好きなときに電話できるとは限らない。学期が始まるとインターネットを使わないとやっていられないので、好きなときに電話が使えないというのはストレスフルでもある。
3)自分で部屋を借りた場合
これも条件によって差はある。心しておかないといけないのは、NYの場合、当初契約する電話会社はVerizonのみ。Verizonは旧ATTが分割されてできた地域会社。NTTが地域会社、長距離会社に分離したのはこのアメリカの仕組みをまねたもの。しかしこのVerizon、顧客対応について悪評が定着している。敷設を申し込んで1か月以内に開通できればもうけものという感じ。まず工事の予約をするのだが、それも2週間先で普通。自分が部屋にいるだけではだめで、時には不動産会社や大家がいて許可を出さないといけない場合もあり、彼らがいないとまた予約を取り直し。そしてさらに2週間後。かなり面倒。
もう1点、電話で面倒なのは、NYの市内局番には212と646が混在していること。212の方がメジャーだがそれでは番号が足りなくなってきたので、646が最近増えている。新しく申し込むと646になる可能性が高い。そうすると、圧倒的多数の212局番にかけるときは、3けた余計に押す必要が出る。
また、前述したように地域会社と長距離会社は別物という建前なので、長距離会社に契約しないと長距離、国際には原則的にかけられない。通常は契約時に長距離会社と契約することを勧められる。NY地域以外にかける場合は、頭に「1」をつける必要がある。
携帯電話
手続きの煩雑さを嫌って携帯電話を使う人もいる。女性なら緊急時の安心材料として持つことも。この場合、Verison Wireless、SprintPCS、Nextelなどの会社がある。料金プランは日本と似ている。「無料通話3000分、夜間/週末はかけ放題で月39.98ドル」などの広告をよく見る。つまり日中、ビジネスユースが多い時間は利用を制限して、そうでない時間帯には大いに使ってもらおうというプランが中心。大学が始まる時期にはBroadwayと116thの正門前などでセールをしたりもしているし、街中にいくらでもショップがある。ただ端末は日本に比べて非常にお粗末。バイブレーターがついたのも最近だし、カラーの液晶なんてあまりまだない。もちろんJavaなんてなんじゃそれという感じ。単に「音声通話」ということのために持つと考えた方がよい。端末ではスマートさでNokiaが一番人気かな。アンテナが出っ張ってないから。ただ多くの場合、1年間は契約解除できないなどの制限があることも知っておくべき。また、携帯電話会社も地域ごとに別れているので、例えば西海岸で買った携帯電話をNYで使おうとすると「ローミング」扱いになり、料金がかさむ場合があること、もしNY用にしたい時は同じ系列、例えばVerizon系で乗り換える場合でも電話番号も変わることを知っておいた方がいい。
公衆電話
街中どこにでもある公衆電話。使い勝手はそれほどいいというわけではない。まず日本のテレフォンカードに相当するものはなく、カード式の公衆電話はあってもクレジットカード用。ではどうするかというと、2種類。まずコインでかける場合。この際も25セント(Quater)しか受け付けない。多くの公衆電話ではまずQuaterを2枚以上入れるように要求されるので、最低でも2枚以上持っていないといけない。入れずにダイヤルすることはできるが、つながる前にコインを要求する音声が流れ、入れなければ切られる。もう1つの方法は、プリペイドカードを買うこと。ドラッグストアやキオスクなどで売っている。その際は、カード固有の番号をダイヤルする必要があるので、コインを持たないでいい反面、ダイヤルが面倒ということはある。ただ料金が割引になってもいるので、頻繁に公衆電話を使う人は普通に持っている。
その他
だいたい800台の市外局番はフリーダイヤル。日本で言う0120だ。これにかける際も頭に「1」をつけること。たいていはマシンの応答がまず最初。「〜をしたければ1、〜なら2、当てはまらなければそのまま待て」などの内容。最初の頃は聞き取りづらいと思うので、フリーダイヤルなのだから、何度でもかければいい。
よく聞く言葉に「Voicemail」がある。あまり深く考えないこと。留守電、もしくはそこに残されたメッセージのこと。留守電機能つきの電話はあまり普及しておらず、留守電サービスを使っている人も多い。家に帰ってきたらある特定の番号に電話。そして自分の暗証番号を押すとメッセージが聞けるというもの。かけた側は、通常の留守電と変わらない応答になる。つまり、何度かコールしてつながらないと自動的にセンターにつながり、応答メッセージが流れるので、「ピー」音の後にメッセージを残すだけ。日本の感覚では、携帯電話の留守電機能と同じと考えればよい。
コロンビア大学はCitibankと提携しており、特別な理由がない限り、Citibankにした方が何かと都合がいい。ただ日本と金融システムがまったく違うので、その点は考慮すること。
まず、Citibankと日本のシティバンクは別物ということ。同じグループではあるが、同じ会社ではない。たとえ日本のシティバンクに口座を持っていたからといって、何か特典があるわけではない。
口座の開設は市中の支店でしてもいいし、コロンビアの中、ラーナーホールに平日の営業時間中は係員がいるのでそこで申し込んでもいい。ラーナーホールをキャンパス側から入って左側にカフェテリアがある。その奥にカウンターがある。ここで申し込むと運が良ければTシャツ、そうでないとボールペンぐらいはもらえる。コロンビアの学生には月々の口座管理料が免除されているなどの特典はある。またミッドタウンには日本人行員のいる支店もある。
大学の近くにはこの他に、Chaseなどの支店もある。ただラーナーホール、そしてSIPAにATMがあるのはCitibankのみ。
ラーナーで申し込んで口座を開設した場合、通常はChecking Accountのみ。いくら金を置いておいても利子は発生しない。2週間ほどすると小切手が送られてくる。そのさらに2週間後ぐらいにカードが送られてくる。これで使えるようになる場合もあるらしいが、Activate(利用可能状態にすること)するために、記載されている無料電話にかけて係員にその旨を伝えてやっと使えるようになることもある。
ATMカードそのものの使い方は日本と同じ。ただ違うのは、カードが飲み込まれずに「dip」するだけという点。カードスロットに差し込んですぐに引き抜く。それから暗証番号を入力。希望する取引を進めるだけ。ほとんどはCheckingからWithdrawだろう。現金が出てくるので、その場で正確に出てきたか数えること。いくら後に人が並んでいても。こういう点で信じられないようなポカをしてくれるのがアメリカ。後で泣かないように。その後は、取引内容を示した紙が必要かどうか聞いてくるので、欲しいならYes、いらないならNo。
唯一、アメリカ方式が優れている点は、どのATMも年中無休24時間(24/7という)で、手数料無料ということ。ただ支店のATMなどではホームレスなどが入らないよう、カードを差し込まないといけないようになっている。ドアが開かないといって困ることのないよう。カードをdipするとオレンジ色のランプが消えてグリーンのランプがつくとドアは開く。このとき、怪しい人が一緒に入らないよう注意するよう、Citibankからのお知らせにあった。
支店そのものの非効率さは日本と同じ。もっとひどいかもしれない。窓口で現金をちょろまかすというか合計額を少なく渡すということは日常茶飯事。私の友人も被害に遭った。従って、この際もいくら後に人が並んでいようが、係員の目の前で札を数えるのが失礼にあたるかもしれないと考えず、念入りに数えること。後で「少なかった」というのは通用しない。
Citibankのひどいところは、口座への振り込みの際、額に関わらず10ドルが手数料として引かれること。日本から学費を送ってもらう人は、この点に注意すること。現金の引き出しなどでは手数料はかからない。つまり「使って使って使いまくれ」ということ。貯めることに関しては消極的というアメリカ式なのだ。
もう1つ。ATMカードの記載されている数字は、口座番号でもなんでもない。小切手の振り込みなどいろんな際に口座番号そのものが必要になるから、手帳かどこかにメモしておくといい。
街中のスーパーや雑貨屋などでも「ATM」の表示が多い。もちろんここでも引きだせるが、手数料が99セント程度取られる。あくまで近くに銀行のATMがない場合の緊急用。
小切手
日本と一番違う点は、小切手だろう。慣れればなんてことはないが、慣れるまではかなりどきどきもの。アメリカでは口座振替がそれほど普及していないので、公共料金などの支払いもすべて小切手が主役。UAHや民間の家賃などもそう。
口座開設後、箱に入った小切手帳が送られてくる。これには小切手帳と、使った額などを記す同じサイズのノートが入っている。小切手には1枚ごとに番号が振られている。小切手によって違うが、自分が記入することは4つ。支払先(Verizonなど)、金額(数字と英語)、振り出した日付(きょうのこと)、そして自分のサイン。支払先については、各機関が「こういう名前で現金化できるようにして」と指定があることが多いのでそれに従う。金額については、まず小さなボックスに数字で。この際、前に数字を付け足せないようにするのが重要。例えば$100払う場合、間違ってもドルマークと1の間にもう1つ1を書けるような空間を作らないこと。これは英文でその左に書く際も同様。いらない空白には横線を引いておく。
ではどこかからもらった小切手を自分の口座に入れる際はどうするか。ATMの近くに3枚つづりの用紙がある。これに必要事項を記入する。うち1枚は自分の控えだから大事に保管する。そしてほかの2枚と小切手をATM横に備え付けの封筒に入れる。この封筒にはいくつか穴が開いている。そしてのり付けしてしっかり閉め、あとはATMでの順序に従うだけ。封筒を入れるように指示が出たら、その封筒を矢印の方向に差し込む。これで手続き的には終わり。本当に振り込まれたのか不安だが、確認するすべはその時点ではない。自分の手元に残した控えだけが頼り。
アメリカには「預金通帳」に当たるものがない。月に1回、取引の内容が送付されてくる。自分が払った小切手に関しては縮小コピーされたものが添付される。それと自分の帳面を見比べて差がないかどうかをチェックするしかない。振り込んだ小切手に関してはStatementに金額と降り出した先、日付が出ているのでそれで確認。いずれにしても自己責任。金のことで泣かないように、分からないことがあれば物おじせずに行員に尋ねるべき。
多くの人は学期の始まる少し前、余裕を持ってNY入りするはず。そうなれば少しでもコロンビアの中を回りたいと思うのは人情。しかし学生証(ID)がないと入れない場所も多い。IDがなくても入れる場所、入れない場所をピックアップ。
入れるところ
まずはコロンビアのシンボル、ローライブラリへ。名前の通り、以前はメインの図書館だった。現在は観光客を受け入れる施設にもなっており、小さなオフィスがある。コロンビアの地図などもどうぞ。館内には図書館だった当時の写真もあるし、中に入って上を見るだけでもいい。
ローライブラリを出てすぐに左へ。突き当たったPhilosophy Hallの地下にはコンピュータセンターとその向かいに電器店J&Rがある。別にIDがなくても買えるから、PC周辺機器で何か必要があればここへ。時々、CDの安売りをしている。
Philosophy Hallを出て左隣の建物がKent Hall。地下というかground levelには学費の支払いコーナーやIDセンターがある。1階にはEast Asian Library。図書館で唯一、ここだけはIDがなくても入れるので、すでに日本が恋しくなった方はここで日本の新聞、特に読売新聞をどうぞ。ここのPCは日本語フォントも入っているので、メールを見ることも可能。
KentとPhilosophyの間を抜けると向かいにロースクール。そしてその左がSIPA。SIPAのほとんどのフロアは、夜間と休日を除きIDなしで入れる。「ここで勉強するのだ」と雰囲気を盛り上げて下さい。
メインキャンパスに戻って、ロースライブラリと対峙しているバトラーライブラリに向かって右隣のガラス張りの建物がラーナーホール。この1階のカフェなどには入れる。
ラーナーホールの地下、Broadway側から入るとブックストアがあり、教科書なども売り始めているはず。文房具、書籍、コロンビアグッズなども。
ローライブラリの真後ろがビジネススクール。1階のSIPA側(東側)にはカフェテリア。
以上が主な場所。
入れないところ
入りたいんだけど入れないところとしては、バトラーライブラリ、SIPAのリーマンライブラリ、Journalism School、その他多く。IDを取ったらバトラーへぜひ。「アメリカの大学に来た」という実感が湧くでしょう。
学費については学期が始まる直前、封筒1枚で内容が知らされる。この時点までいくら払うことになるのか、正確な金額を知るすべはない。もちろん概算はサイトなどにも出ているので、それを少し上回る程度用意しておけばいい。支払い期限もその書面に出ている。
日本の感覚で「日本にいるうちにコロンビアの口座に振り込んでおこう」ということはできないので念のため。特殊な方法を使うとそれもできるという説明がサイトにはあるが、それもこれも学期が始まってから。始まるまではオフィスも開店休業状態。私はそれでかなり苦労した結果、無理だった。
支払う場所は、116th StreetをBroadway側から入ってまっすぐSIPAに向かい、ローライブラリの前を過ぎた最初の角の建物Kent Hall。116thのレベルからも入れるし、East Asian Libraryの方からも入れる。その際は階段を下る。支払いカウンターがあるので、そこで自分のIDを見せて現金、T/C、小切手で払う。この際、クレジットカードを使いたければ同じフロアの別の場所での手続きが必要。クレジットカードの使用についても書面で説明があるはず。
支払いが終われば簡単なプリントアウトをもらえるので、それを保管しておく。額が大きいだけに、円ドルレートの行方に一番敏感になる時だ。
学費についてコロンビアは、「Student Account」という方式を取っている。大学に口座があるような感覚で、入学の意思を示した者には毎月送られてきているはず。Kent Hallでの支払いも、この口座に金を振り込むようなもの。学費などは出金のようなもので、預けてある金より出金が多いとさらに金を追加しないといけないという仕組み。逆に何かのために金を多くこの口座に入れておくこともできる。
ある時点で「仮ID」が発行される。アメリカ人ならSocial Security Number(SSN)がそれに当たるのだが、外国人は通常、入学時には持っていないため、「901」で始まる番号を渡される。これを持って学費を払う。払った足で同じフロアにあるIDセンターに行くとIDがもらえるはず。ただALPなどを受けていると方法が違うこともある。学費を払った以上、もう学生なのだから、どこかにIDはあるはず。IDには入学意思を示した時に送付した写真が使われている。学費を払った段階でIDを持つ権利が実際に発生するということだ。
同じフロアにPCが2台あるはずだから、ついでにコロンビアのメールアドレスも取得しよう。コロンビアのトップページから左側に並んでいるリンクボタンの中から「Mail & Computing」にアクセス。さらに「Cubmail」をクリックすると、IDとパスワード、使用言語を記入する欄がある。その近くに、まだアドレスを持っていない人のためのリンクがある。それをたどって手順を踏めば無事アドレスを取得できる。プリントアウトはできないので、手近にメモできるものをそろえておくこと。おそらく名前のイニシャルに4けたの数字が割り当てられるはず。パスワードはお好みに。これであなたも@columbia.eduの仲間入り。
これで大学内のほとんどのコンピュータも使えるようになる。ログイン画面で@以前の部分とパスワードを入れれば使えるようになる。Mac派もご心配なく。ほとんどのラボでMacも健在。使い終わった後はログオフを忘れずに。
ただしSIPAのラボだけは少し違い、「仮ID」とパスワード形式。こちらは入学後にガイダンスがあるので、それに従えばいい。
もう1つのID、それはSocial Security Number。アメリカには戸籍に当たるものがなく、個人を特定する方法がない。そのため、本来は社会保険用の番号であるこのSSNが、個人を特定するために使われている。日本でも話題になる「国民皆背番号制」というわけだ。個人の自由を重んじるアメリカで戸籍はむしろ個人の自由を制限するものととらえられているようで、番号の方がまし、ということか。日本では「個人の自由を制限する」と反対も根強い背番号制が、自由の国アメリカで通用しているのが面白い。
外国人でも取っておいた方が何かと便利。自分で取れないこともないが、それは結構時間と労力を使うのでお勧めしない。入学のオリエンテーション時期に、International Houseを会場にして、係員が出張してきて申請を受け付けるので、何としても時間を作ってそれに乗っかる方がいい。パスポート持参のこと。1か月ほどで簡単な証明書が送られてくる。
アメリカで食事のうまさに期待してはいけない。むしろ忙しい合間にかきこむエネルギー源ぐらいの気持ちでいた方がいい。ゆっくりと食事を楽しむのはまた別の機会に。
SIPAから一番近いのは、ロースクールのカフェテリア。SIPA6階と同じレベルから入ってすぐの扉を入っていくとある。ここはハンバーガーが中心だが、きちんと焼いて作ってくれるので味もそこそこ。しかしコーヒーがまずいのはいただけない。ま、ロースクールで食事して卒業生の寄付額の違いを思い知るのもいいことでしょう。
その次はロースクール東側にある寮の下のカフェテリア。種類はいろいろあって値段も他に比べれば安いが、味はまったく期待できない。SIPA4階からのアクセスがいいことだけが取り柄。その奥のビルFaculty Houseの3階にはブッフェ形式のカフェテリア。ここはバラエティもあるし味もそこそこ、落ち着いて食べられるので人気あり。時間があればよく使う。「Faculty行く?」が昼時の合言葉だったりする。
メインキャンパス方向では、ビジネススクールのカフェテリア。ここはサンドイッチ主体。うまいもまずいもない。
あとは学部生がよく使っているJohn Jay Hallにもカフェテリアがあるけど雰囲気悪し。食べたことなし。
SIPA6階にはコーヒーショップがあり、マフィンぐらいは売っている。4階には自動販売機。どうしてもひもじい、もしくは時間がないときにどうぞ。って、私はこれらが大部分だったりする。
同じコーヒーショップはバトラー1階にも。価格も同じ。「カプチーノ」という名前の店。この2店では、言えばカードをもらえる。11個のパンチ穴がそろうと1杯無料。たくさんコーヒーを飲む人はもらっておいて損はない。あと自分でマグカップを持ってくると少し割り引きになるのはどこも同じ。
学内でどうしてもうまいものが食べたい、時間も金もあるんだというわがままさんは、Faculty House4階へ。昼間はブッフェながら、リッチな気分で食事できるでしょう。味もまあ許せる範囲。
もうSIPAの人間を見るのも嫌だという場合には、Teachers Collage地下のカフェテリアへ。落ち着いた雰囲気。私はよくフレーバー・コーヒーを飲みに行っています。
夏のある日には、ローライブラリ向かって左側などで無料のバーベキューをやることもある。不定期なのか定期的なのかよく分からないが、午前中にセッティングしているのを見かけたらもうけ物。ハンバーガー、スイカ、ジュースなど食べ放題、飲み放題。
あと1件、未確認情報あり。確認次第アップデート予定。
食事の不満は別に外に出たからどうなるものでもないが、少し時間があってちゃんと食べたい人用に。
まず世界中どこに行ってもあまり当たり外れがない中華。だれでも目につくのがBroadway&116thの「Olie's」(オーリーズ)。安く、早く、味もそこそこ。市内に数店支店もあるここは本店。ただし店員の対応は価格なり。チップの額を巡ってけんかしたこともある。ね、アツシ。午前中のお粥メニューは若旦那ご愛用。
SIPAからAmsterdam Av.をしばらく南に下ると、111thに「Columbia Cottage」。ここは雰囲気もなかなか、味もよし、価格もそれほど高くない、というのでよく利用。夜の方がロウソクの灯がきれいでいいかも。ただ店員はやはり愛想がない。ショウロンポウをぜひ。
Broadway&110thの角には「Dynasty」。オーリーズと同じ経営者らしいけども、味はこっちが上。価格も似たようなもの。少し足を伸ばせる時、もしくは夕食にどうぞ。ここの「General Tso Chicken」は中国人/台湾人も絶賛の味。ぜひご賞味を。
イタリアンが良ければ、SIPAからAmsterdam Ave.を今度は北に上がって123rd左側に「Max Sofa」。店は狭く、昼時はかなり混雑するけれどもそこそこの味。チーズ系は「もうたくさん」というぐらいチーズが入ってくるので、よっぽど好きな人向け。
そこに至るまでの手前右側にはエチオピア・エリトリア料理の店。「どんな料理や?」と思ったあなた、ぜひ手を洗って入って下さい。
Broadwayでは、112thと111thの間に日本料理「とも」。ここもオーリーズと同じ経営者。間違っても日本食を期待してはいけません。NY的日本料理ということで。ここに来るニューヨーカーはみんな箸をうまく使う。
デリ系では、Amsterdam Av.を少し下ったところの「ストロコス」がお勧め。やや値段は高いけど。量もかなりのもの。ここのチーズケーキは私のお気に入り。
ロースクールとの角には、「Hamilton Deli」。「Clinton」など有名人の名前が入った「Hero」をぜひ。昼間はかなりの混雑。
少し落ち着いたところでは、Broadwayの113thあたりにある「Milano」へ。入って左側で注文できます。
そんなに時間も金もあいにくない、という人には、Amsterdam Ave.をSIPAから上った119thにある「Blue&White」はいかがでしょう。英語のできない韓国人のおばあちゃんがレジをしています。注文を受ける女性は話せるので大丈夫。ハンバーガーも東洋人サイズ。しかも安い。味は期待しないで。
その先にはSIPA学生のたまり場、その名もずばり「Amsterdam Cafe」。カラマリぐらいでしょうか、おいしいのは。コーヒーがお替わり自由なので、アメリカンコーヒーでも良ければこちらへ。
どうしても本格的なフレンチが大学周辺で食べたいというわがままさんには、Amsterdam Av.から119thを入り、Morningside Driveに突き当たった右側のビルの屋上にあるレストランはいかがでしょう。本来はUAHが入っているビルです。ランチで30ドル程度。
学内は飽きた、でも安く早くという人には、ロースクールの角にいつもいる露店で「Kebab with pita」でどうでしょう。ちょっとすっぱいソースがいい感じ。3ドル。
学生運動当時の雰囲気を少し感じたければ、Amsterdam Ave.の111thぐらいにある「Hungarian Cafe」へ。いつも混んでいます。コーヒーならお替わり自由。デニッシュ系がお勧め。
「Max Sofa」手前のパン屋さんも好評ですが、私は入ったことがないので評価不能。
大学近くの郵便局は、BroadwayとAmsterdamの間、112thに1軒のみ。昼時などはかなり混むので時間を多めに見ておくこと。もしもっと南に住んでいるなら、104thのBroadwayからAmsterdamに向かう左側にもある。
ハガキや封筒を出すだけなら郵便局の窓口に並ぶ必要はない。郵便局、またはラーナーホール1階の奥、トイレの脇に切手の自動販売機がある。封書でアメリカ国内は34セント、日本へは80セントなので、まとめ買いしておけばいい。
荷物については、Broadwayから116thを西(正門を背にする)に行くとすぐにFedexがあるので、ほとんどの用はここで済むだろう。
一番安いのはSIPA4階、Amsterdam側にあるコピーセンター。1枚5セント。次に安いのはBroadwayから115thを少し西側に入ったVillage Copier。確か1枚7セント。一番高いのは図書館にあるコピーマシンで1枚10セント以上。ただSIPAのコピーセンターは平日しかやっていない。
何をけちけちしたことを、と思うかもしれないが、学期中はコピーをする量が半端ではない。1回で100ページ、200ページなんて当たり前。それが毎日続くのだから、ちょっとした差が案外、無視できないのだ。
SIPAに入るあなたなら、図書館で本を借りて迷わずコピーセンターへ。その繰り返しを何度することか。さあきょうもせっせとlet's copy!
他人にはglobal standardを押し付けておいて、自分は決して守ろうとしないアメリカ。文房具も例外ではない。他の国でよく見かけるものはここでは通用しない。
まず紙の大きさ。A版が国際標準なのに、そんな紙は見ない。レターサイズが大半。A4に比べてやや縦が短く、横は大きい。そしてバインダーの穴は3穴。従って、間違っても日本からバインダーなどを持ってこないように。持ってきても使えない。そんなに高いものではないから、現地調達をお勧めする。
で、どこで買うかだが、コロンビアマークが欲しければコロンビアブックストアで。安いのが良ければ、市内どこにでもある「Staples」などで。ただコロンビア周辺にはない。Broadwayの82ndぐらいにあったはず。
ホッチキスもそう。日本のような華奢なものはなく、ひたすら頑丈な針ばかり。それほど多用するものではないから、コピーセンターや図書館にあるものを使えばよい。
シャーペンもアメリカ人はあまり使わない。みんな100円ショップで売っているようなちゃちいボールペン。ま、それは好き好き。シャーペンの芯ぐらいは売っているから安心を。
全体的に実用志向で、「使えればいいんでしょ」という感じなので、デザインや色などにこだわりがある人は日本から持ってきた方がいい。「肩の凝りにくいシャーペン/ボールペン」を日本の友人からもらったら、アメリカ人は珍しそうに「見せて、見せて」と言ってきた。
多くの人はラップトップ型(ノート型)のPCを持ってくるはず。
電源について。コンセントの形状は日本と同じ。ただ差し込む向きがある場合があるが、日本から持ってくる場合には関係なし。自分のPCがどの電圧に対応しているか見るためには、アダプターに貼ってあるシールなどを見ればいい。日本で買ったら「AC 100-240V」などと書いてあるはず。アメリカは110〜120Vなので、表示の範囲の中にこれが入っていれば変圧器なしで使える。プリンタなどの周辺機器も同じ。私は実際、変圧器がまったく不要だった。
SIPAの中や図書館ではLAN接続ができる。その設定は、Philosophy HallのコンピュータセンターにPCを持ち込んで、係員にやってもらうのが手っ取り早い。ただ彼らは日本語が読めないので、日本語OSの場合は、説明することが必要になるかもしれない。ただ彼らももう慣れているので、どこにどんなものがあるか覚えている。それほど不安に思う必要はない。
またコロンビアはInternet Service Provider(ISP)としても機能する。家からモデム経由でインターネット接続が可能。当然、無料。電話代だけ。その設定もコンピュータセンターで。
バックアップメディアについては、MOなんてないからそのつもりで。容量も足りないからこの際、CD-Rを使えるようにしておくと便利。大学内のパソコンにはZipもあるが、それも容量が少なすぎる。やはりコストパフォーマンスのいいCD-R。
PCを大学に持ち込んで作業することも多くなるので、ふだん使うバッグもそれを想定した丈夫なものにしておくこと。リュック型の方が、両手が空いていいだろう。防水も少しは考えておく。
コロンビアのメールアドレスに入ったメールは、2つの方法で閲覧可能。1つはWebベースのCubmail、そしてもう1つがテキストベースのPine。Cubmailは分かりやすいがアクセスに時間がかかるうえ、よく落ちている。Pineは文字だけだから最初はとまどうが、慣れればみんなこちらを使っている。早いしあまり落ちない。使い方は知っている人に聞くのが一番。図書館のPCなどで隣に座った人が使っていれば聞けばいい。
新しくこの留学のためにPCを買うなら、買った直後にシステムの再インストールぐらいの作業は経験しておいた方がいいかもしれない。試験前にシステムがクラッシュし、レポートが出せないなんてことだけは避けたいから。自分である程度はいじれた方が安心。コンピュータセンターもある程度見てくれるが、営業時間が短いし休日はやっていない。マーフィーの法則よろしく、そういう時に限って壊れるものだ。
MOで思い出したが、MDもほとんどない。どうしてもMDを使いたい人はランニングコストの高さに目をつぶるか、もしくは日本から送ってもらうかしかない。あくまでこちらの主流はCDとカセット。
大学近くに住んでいる人ならあまり使わないかもしれないが、土日などどこかに出かける場合は必ずお世話になる。メトロカードの回数券を買っておこう。15ドル単位の区切りで買った方が1回分お得。日本のように使い捨てではなくプリペイド方式でどんどんお金を追加できるから、足りなくなったら追加するだけ。
メトロの駅の改札に行くと、自動販売機がある。まずどの言語を使うのか選択。そして1回のみか、マルチかを選ぶのでマルチ、あとは回数などを選べば、お金を催促されるのでその分、入れる。ただ時には紙幣を受け付けない時があるので、そんな時はクレジットカードもしくはATMカード(debit)を使うか、あるいは窓口で買うしかない。1日、1週間、1か月乗り放題のものもあるが、そちらがお得な場合を除けば回数券で充分。
自動改札はカードをslitする。カードを通す早さにも敏感だし、相性もあるみたいなので、まあ焦らずいろいろ試していればそのうち慣れる。駅を出るときにはカードは不要なので、いったん駅に入ったらカードはしまっておけばいい。
同じカードでバスも使える。こちらは前乗り。運賃ボックスの所にカードを入れる所があるからそこに入れるとすぐ上がってくる。
NYで便利なのは、地下鉄とバスの乗り継ぎは2時間以内なら無料ということ。このシステムを利用すると、例えば、地下鉄である場所まで行き、食事をしてバスで帰ってくれば1.5ドル分だけで済むということ。逆もまたしかりだが、肝心なのは、「slitまたはdipしてから2時間」だから、バスで行くとその分、食事の時間が削られる。細かいことだが、私費の学生にとっては切実かもしれない。
地下鉄/バスともに24時間営業。大幅に本数は減るが、日本のように終電を気にしないでいいのは助かる。ただ治安が良くなったとは言っても、1人でふらふらするのも考えもの。そういう場合は潔くタクシーにすべき。
安くて品ぞろえがあるのはBroadway&110thの「West Side Market」。たいていはここでそろう。野菜や果物はすべて量り売りなのがいい。醤油ぐらいは置いてある。
もっと日本的なものが欲しければ、その斜め向かいにある「JAS Mart」。安くはないが日本のものがそろう。ゴボウ、春菊、みりん、日本茶なんかはほかにはあまりないし。意外なところでは缶コーヒーなんていうのも日本独自。アメリカではほとんど見ない。が、JASにはある。あとおいしいカリフォルニア米も。
日本までいかなくて、東洋的なものでよければ、休日に足を伸ばしてチャイナタウンに行けば安くである。
アメリカで安いのは肉、パン、牛乳、野菜、果物など。その他はあんまり日本と変わらない。ただ魚が少ないのにはやや困るかも。あってもサーモンぐらい。カレイの煮付け、サバの味噌煮、サンマの炭火焼きなどは当然ない。魚を探すならチャイナタウンへ。
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