〜日々の生活で耳に止まった表現集〜
10/4/01 That's it? / That's it.
道端のスタンドでコーヒーを買おうとしたあなた。「コーヒー1つ」と言ったら、相手は「That's it?」と聞いてくる。この言葉、店などでよく聞き、よく使う言葉だ。
こんなとき、「そう、それだけ」と言いたかったら、「That's all」というのはあまりよろしくない。こういう時は、そのまま「That's it.」と繰り返せばよい。このやり取りがすっと出てくるとあなたもニューヨーカー。
ちなみに文法的に言うと、thatは節を導くもの、itは単なる代名詞。つまり、「That's it」の最初のThatには、「That you have ordered」または「That you asked for」という意味が込められており、最後のitには、「これだよね?」「それだよ」という意味が含まれている。長く言えば「あなたが頼んだのはこれだよね」「私が頼んだのはそれだよ」ということになる。
そんな長ったらしいことは考えず、反射神経だけで「That's it?」「That's it.」でよろしい。
ちなみに「That is it」という人はいないので念のため。
7/11/01 Did you hail that?
「ディジュ・ヘイウザ?」と聞かれて、すぐに返答できればかなり英語のできる人だろう。
横断歩道を渡ろうとしていたら、タクシーがすぐ脇で減速して止まった。向かい側から赤信号を無視して渡ってきた女性が言った一言が上の言葉。英語にすると「Did you hail that?」、つまり「あなたがそのタクシーを止めたんですか?」ということ。
少し前から「hail」という単語が気になっていた。辞書で引くと、(1)あられ、ひょう(2)歓呼して迎える、呼び止める(研究社新英和)---とある。日常会話で(1)の用例で出てくることなどほとんどないだろう。(2)の中でもやはりだれかを呼び止めるという用例が圧倒的ではないか。そんなことを考えていたおり、ようやく生きた例文に出会えた。
ちなみに私の聞いている範囲での英語では、語中や語尾に来る「l(エル)」の発音はすべて「ウ」になる。milk、bull、pull、callしかり。「ミルク」ではなく「メウク」に近い。「ブル」ではなく「ブウ」となる。だからhailも「ヘイル」ではなく「ヘイウ」となった次第。
ところで、「hail」という単語は、あの「ハイル・ヒトラー」というときの「ハイル」という言葉と同じなのでしょうか。ドイツ語に詳しい人に聞いてみたいものだ。
追記・「アベヒロコ」さんの御指摘により、やはり「ハイル」はhailであることが判明。アベさま、ありがとうございます。(2001.12.11)
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